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さちおの日々のつぶやき。ボクスターネタはほとんど出てきません。


by boxster_sachio
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リアルタイム住宅購入記 ~鳩ヶ谷編1~

ここで簡単に埼玉中央エリアの概要を解説しましょう。
(埼玉に疎い方はこちらを参照しながら読んでいただければと)

古くから栄えた埼玉の中心エリアは、東京との県境から北に向かって「川口市→(旧)浦和市→(旧)大宮市」の順となります。
現在では浦和と大宮は与野・岩槻と合併、「さいたま市」になっていますが、地域性の違いから旧市名で書くことにしましょう。

埼玉セレブの皆さん(笑)に愛されているのは、県庁所在地でもある(旧)浦和市。県の主要機関・美術館・ホール等が揃う文教都市で、「埼玉の世田谷」「北の鎌倉」とも呼ばれるとか呼ばれないとか(笑)。駅前の伊勢丹はちょうどニコタマのタマタカの位置付けで、ここで買い物することは浦和マダムの誇り(?)らしいです。

その北隣に位置するのが(旧)大宮市。ここは埼玉の商都、高島屋・そごう・丸井・ルミネと百貨店が競い合い、ソフマップもビックカメラもあれば気の利いた飲食店もあり、休日には人出でゴッタ返す賑やかな街です。
乱暴に譬えれば浦和は京都的、大宮は大阪的な気がします。

浦和の南に位置するのが川口市。川一本で東京に接しているため交通至便ですが、吉永小百合主演映画「キューポラのある街」で知られる通り、従来鋳物工場が軒を並べたエリアであり、現在でも町工場が残っています。西川口駅周辺は全国的にも有名なフーゾク産業のメッカであり、「埼玉の下半身」「埼玉の歌舞伎町」とさえ呼ばれるとか(笑)。
つまり雰囲気としては工業地帯の空気があり、神奈川で言えば「川崎市」的な位置付けとなります。

さて、ここで「住宅情報タウンズ」を見ると。
やはり旧浦和界隈はステイタス・エリア、都心からの距離/スペックに対して強気の価格設定です。駅10~15分・30坪前後の建売住宅で4,000~5,000万でしょうか。

大宮エリアは私にとってはあまり魅力的ではありません。というのも、街としては大きな魅力を放っているものの、通勤時間としては10分程度しか変わらないのです。大宮駅から徒歩20分の物件なら、10分下った駅から徒歩5分の物件を探すほうが合理的な気がします。

そして川口エリア。旧来より栄えているJR京浜東北線沿線は、浦和エリアとほとんど変わらない価格相場となっているようです・・街の負のイメージが都心からの距離で相殺されているのでしょうか。

さて、ここで注目されるのは「県民でなければ見落としがちなエリア」・・冒頭の地図で言えば川口市の中に境界線はあるものの市名がない(!)市です。
例えば川口市と(旧)浦和市の間には蕨市があります。しかしここは感覚的にはほぼ川口なので、環境の面でも価格相場の面でも特記事項はありません。
そして鳩ヶ谷市。ごく一部が足立区に接している以外は川口市に囲まれた特異な立地で、県民の間では長く「陸の孤島」と呼ばれていました。川口市との合併を悲願とし寸前までこぎつけながら、川口市の「メリット、ないから♪」の一言で振られてしまった可哀相な街です。
語るべき特徴も産業もほとんどなく、県民ですらイメージのわきにくい街・・それを反映してか、価格相場も同条件で3,000~4,000万円となっています。

「狙い目だな・・」私は呟きました。
強含みのまま推移している周辺エリアに対し、せっかく埼玉高速鉄道が通ったのに自信が持てない鳩ヶ谷。
しかし通勤面から見れば南北線から3駅(川口元郷→南鳩ヶ谷→鳩ヶ谷)、永田町まで直通35分!
都心からの距離/スペックに対して、これほどの狙い目エリアは埼玉広しといえどもそうそうないでしょう。

ついては私は、まずは鳩ヶ谷を家選びの第一候補に定めるのでした・・。

(続く)
by boxster_sachio | 2005-05-19 22:43 | 住まい