ギターという楽器 【チョーキングの表現力】
2005年 02月 23日
ギターネタの続きです・・こちらも実に久しぶり。
今回はチョーキングを切り口に、表現力に優れたギタリストを紹介していきます。
チョーキングとは、前回ご紹介した通り、弦を持ち上げて張力を高めることにより、音程変化させるるテクニックです。例えば「ラ」の音を押さえたまま弦を「クイッ」と持ち上げ、「ラ~シ」と音程を連続的に変化させるわけですね。
チョーキングはエレクトリックギターの演奏テクニックにおいて、基本中の基本にして最も技量が問われる技術だと思います。
と言うのも。
上に挙げた例では「ラ~シ」に音程変化するわけですが、人間が指の動きで変化させている以上、そのタイミングや速さは千差万別となります。「ラ」の直後すぐに「シ」に変化する場合もあれば、「ラ」と「シ」の間の音をしっかり出す場合もあります(「ラ#」や無数の「名もなき音」ですね)。
つまりはタイミングの取り方。
ギタリストはじっくり「タメ」を作ったり或いは軽く流したりすることにより、単なる音程変化に表情をつけるわけです。
タイミングの取り方以外で、表現力を大きく左右するのは「チョーキング・ビブラート」。チョーキングした指を細かく上下させることで音を震わせるテクニックです。ヴォーカルやカラオケ等同様、これで表現力はグッと幅広くなります。
以上「タイミング」と「ビブラート」は、主に技術的側面となります。
これとは別に「どこでどれだけチョーキングを織り込むか」というフレージングの側面もあります。
例えば半音分だけチョーキングした場合はさりげない隠し味程度になりますが、1音半を一気に持ち上げればワイルドで緊張感のあるフレーズになります。
ギターソロのつかみやクライマックス部分で、高音で「クィ~~~~ン」と長い音が鳴っている場面を思い浮かべてください・・もちろんしっかりビブラートを付けて。
それがいわゆる「泣きのフレーズ」で、感極まったドラマチックな感じを表現するのによく使われます。
この「泣きのフレーズ」「泣きのギター」はある意味「どうだぁっ!」の必殺技なので、これをうまく使えるギタリストは、表現力に溢れたエモーショナルなギタリストとして熱く支持されます。
そしてその代表的なギターヒーローが、Eric Claptonでしょう。
特にライブでの「LAYLA」、あのお馴染みのリフだけでも感極まったようなチョーキングが炸裂しています。
#オリジナル版ではスライドギターも泣かせますね。
Claptonのギターソロ、特にスローなブルース系のナンバー(「HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN?」等)では、これでもかと泣きのチョーキングで歌いまくります。
同じバラードでも「WONDERFUL TONIGHT」でのチョーキングは、感極まった「泣き」というよりも、甘さを感じさせる優しく柔らかなプレイとなっていますね。
チョーキングしているフレーズを意識すると、ギタリストがギターを通じて「歌っている」感情が、今までよりずっとわかりやすくなると思います。
#現在ではあまり有名ではありませんが、Michael Schenkerも「泣きのギター」の名手ですよ♪
今回はチョーキングを切り口に、表現力に優れたギタリストを紹介していきます。
チョーキングとは、前回ご紹介した通り、弦を持ち上げて張力を高めることにより、音程変化させるるテクニックです。例えば「ラ」の音を押さえたまま弦を「クイッ」と持ち上げ、「ラ~シ」と音程を連続的に変化させるわけですね。
チョーキングはエレクトリックギターの演奏テクニックにおいて、基本中の基本にして最も技量が問われる技術だと思います。
と言うのも。
上に挙げた例では「ラ~シ」に音程変化するわけですが、人間が指の動きで変化させている以上、そのタイミングや速さは千差万別となります。「ラ」の直後すぐに「シ」に変化する場合もあれば、「ラ」と「シ」の間の音をしっかり出す場合もあります(「ラ#」や無数の「名もなき音」ですね)。
つまりはタイミングの取り方。
ギタリストはじっくり「タメ」を作ったり或いは軽く流したりすることにより、単なる音程変化に表情をつけるわけです。
タイミングの取り方以外で、表現力を大きく左右するのは「チョーキング・ビブラート」。チョーキングした指を細かく上下させることで音を震わせるテクニックです。ヴォーカルやカラオケ等同様、これで表現力はグッと幅広くなります。
以上「タイミング」と「ビブラート」は、主に技術的側面となります。
これとは別に「どこでどれだけチョーキングを織り込むか」というフレージングの側面もあります。
例えば半音分だけチョーキングした場合はさりげない隠し味程度になりますが、1音半を一気に持ち上げればワイルドで緊張感のあるフレーズになります。
ギターソロのつかみやクライマックス部分で、高音で「クィ~~~~ン」と長い音が鳴っている場面を思い浮かべてください・・もちろんしっかりビブラートを付けて。
それがいわゆる「泣きのフレーズ」で、感極まったドラマチックな感じを表現するのによく使われます。
この「泣きのフレーズ」「泣きのギター」はある意味「どうだぁっ!」の必殺技なので、これをうまく使えるギタリストは、表現力に溢れたエモーショナルなギタリストとして熱く支持されます。
そしてその代表的なギターヒーローが、Eric Claptonでしょう。
特にライブでの「LAYLA」、あのお馴染みのリフだけでも感極まったようなチョーキングが炸裂しています。
#オリジナル版ではスライドギターも泣かせますね。
Claptonのギターソロ、特にスローなブルース系のナンバー(「HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN?」等)では、これでもかと泣きのチョーキングで歌いまくります。
同じバラードでも「WONDERFUL TONIGHT」でのチョーキングは、感極まった「泣き」というよりも、甘さを感じさせる優しく柔らかなプレイとなっていますね。
チョーキングしているフレーズを意識すると、ギタリストがギターを通じて「歌っている」感情が、今までよりずっとわかりやすくなると思います。
#現在ではあまり有名ではありませんが、Michael Schenkerも「泣きのギター」の名手ですよ♪
by boxster_sachio
| 2005-02-23 23:02
| 音楽